JA花き部会クジャクソウ部で、9月11日から、令和元年産クジャクソウの出荷が始まりました。茎が枝分かれして、多数の美しい花を咲かせるクジャクソウ。中山間地など狭い面積でも作付けできることや、栽培管理に手が掛からないことから、高齢者を中心とした省力化品目の一つとして生産されています。
JAでは、主力品種「ブルースター・マークⅢ」や一昨年から導入した「白小蝶」など、計7品種を出荷します。フラワーアレンジメントから冠婚葬祭まで、幅広い需要に応じたバリエーションの豊富さで、有利販売を図っています。
11日には、令和元年産がJA花き集荷場に持ち込まれ、参加者が出荷規格を入念に確認した後、関東・関西・九州などの市場に出荷しました。出荷は12月下旬まで続きます。また、2度切り栽培を、来年4月下旬から5月いっぱいまで出荷します。全体で約205,000本を出荷する予定です。
同部は、今年産は、7人が約98aに作付けします。立花町白木地区で、クジャクソウを30年以上栽培している田中正志さん(81)・マサ子さん(76)夫妻の園地では、連日収穫・選別作業に追われています。田中さん夫妻は今年産の出来について「今年8月の長雨は、長年栽培していて初めての経験だったが、防除を徹底したことで、例年通り高品質に仕上がっている」と話します。
田中さんの園地では9月下旬から10月上旬にかけて収穫の最盛期を迎えます。マサ子さんは「クジャクソウは、枝いっぱいに咲く花が魅力。適期収穫を心掛けながら、できるだけ長く栽培を続けていきたい」と笑顔で話していました。