JA花き部会で12月3日、花の少ない冬に赤くて美しい実をつけ、正月の縁起物としても人気の高い常緑樹「千両」の出荷が始まりました。
八女郡広川町の上広川選果場では、別名「草珊瑚」とよばれるほどの鮮やかな赤い実をつけた千両が集荷され、JA職員が葉色、ボリューム、実つきなどを基準に厳正に選別した後、大きな文字で「広川千両」と書かれた出荷箱に梱包し、九州、関西の市場へ出荷されました。
千両は、艶やかな深緑の葉を維持し、実を多くつけさせるためには、強い直射日光を避けて栽培することが必要。ハウスに寒冷紗などを掛け遮光しながら栽培。現在、生産者2人が生産しています。平成30年度は、夏場の猛暑の影響が心配されたが、生産者の徹底しかん水や温度管理により、葉の色つきが良い高品質な千両に仕上がりました。
同町で千両を生産する田中健一さんは「今年は、栽培管理に苦労したが、前年より収量も増え、品質の良い千両ができました。正月飾りとしてはもちろん、冬の観賞用としても飾っていただければうれしい」と笑顔で話していました。