後継者がいない畑の持ち主の依頼を受け、ソバ栽培に取り組む八女市の農業女性グループ「八女WAC研究会(樋口昌子会長)」が12月3日、八女市の農地で収穫したソバの試食会を開きました。
WACは管理する10aの畑で収穫した秋ソバ「信濃1号」を使い、盛りそばやコンニャクとサトイモの煮物などを料理し、JA役職員を招き、ふるまいました。
同会は、農産加工品の試作や地域農業振興の研究などを通して八女地域の魅力をPRしようとJA女性部員らによって平成24年に結成されました。WACとはWoman&Agricultureの略。現在6人の女性で構成します。
同会が栽培するソバは、播種・収穫・脱穀まで、全てメンバーが手作業で行います。昨年からJAは、営農指導員による栽培指導や、組合員・直売所出荷者が利用できるよう、JA精米センター内に精粉機を設置するなど、活動を支援しています。
また、同会はソバの消費拡大のためメニュー考案にも力を入れています。定期的にJAなどでの試食会を開き、加工品のヒントを得ながら6次化商品に向けた活動も展開しています。
この日の試食会では、JA八女北支店の秋山典生支店長がソバ作りを体験。樋口会長のアドバイスを受けながらソバ粉を練った秋山支店長は「思っていたよりも弾力があって力が必要だった。今後もWACの活動を微力ながら支えていきたいと思う」と話していました。
樋口会長は「将来的には、耕作放棄地の解消やソバの産地化を目指して、八女地域の魅力をみんなでPRしていきたい」と抱負を語っていました。
