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福岡県内系統販売シェアの約6割を誇るぶどう部会で、平成30年産ブドウの販売実績が、過去10年で最高の24億1,089万円(前年対比101.6%)を達成しました。
1㎏単価でも前年対比103.2%の1,247円を記録。5月から12月までの長期に渡るパック詰めでのリレー販売や、8月盆前の出荷率や売り場での占有率を高めたことなどが奏功しました。1農家当たりの販売高も、過去最高の690万円となり、農業者の所得増大を着実に達成しました。
JA同部会では、今年産は、被覆調査を基にした品種別販売計画の作成や、園地巡回により生育状況を把握し、取引先へ情報を提供するなど、売り場の確保・拡大に努めてきました。全国的に「シャインマスカット」が増加傾向にある中、部会の主力品種で市場からの引き合いの強い「種無し巨峰」を、7月から盆前にかけて集中出荷しました。販売数量が前年対比101.8%と増加し、販売金額も同比104.2%と、順調に売り上げを確保しました。また「シャインマスカット」についても、販売数量が前年対比120%に加え、単価・販売金額ともに前年を上回りました。
JA同部会は、今年産は314人で約165haに作付けします。次年度の主な販売取り組み方針としては、①消費者の需要に応じた高品質パックを中心にした生産販売体制の確立②重点市場を軸とした販売組み立てによるブランド力強化③各市場の特徴を生かした有利販売―などに努めていきます。また、生産面でも、園地の若返りや、高品質な「シャインマスカット」の栽培技術向上など、次世代の担い手が安心して生産できるブドウ産地づくりを目指します。
12月6日に八女市で開いた総会と販売反省会では、品目ごとに優良生産者を表彰。高品質なブドウ生産販売へ意識を高め合いました。同部会の江崎浩部会長は「JAや市場と連携を取りながら、ブドウを作りやすい環境を生産者全員で作っていこう」と呼びかけていました。