JAたけのこ部会で12月6日から、えぐみが少なく風味豊かな「早掘りタケノコ」の出荷が始まりました。中山間地の恵まれた地形を生かし日本一のタケノコ生産量を誇る同部会。今年度は収穫量は全体で1,600tを見込み、部会員約600人で販売高3億5千万円を目指します。
この日は約40kgのタケノコが選果場に持ち込まれ、職員によって選別された後、関西の市場に初出荷されました。特に高品質なタケノコは京都の高級料亭で使われる予定です。4月上旬に最盛期を迎え、4月下旬まで続きます。
平成30年産は、葉の色が淡く裏年の傾向が若干出ているものの、比較的暖かな日が続いたため、生育そのものは順調に推移。シャキシャキと歯ごたえのある高品質なタケノコに仕上がりました。
同部会では、安定した生産量を確保するため、定期的に現地講習会の実施や徹底した伐竹作業に取り組み、裏年・表年に左右されない竹林管理に努めています。
また、現地に電柵などの囲いを設けて近年増加傾向にあるイノシシの被害を防ぐよう徹底しています。
さらに、生産者の高齢化に伴い、竹林内の道路整備や運搬車の導入など生産労力の省力化にも取り組んでいます。
販売面では、地域のイベントでの試食会や市場に出向いての店頭販売などを通して八女産タケノコのPRに努めています。
JA担当職員は「今年産タケノコの初出荷は順調な滑り出しとなった。質、量ともに今後にも期待が持てる」と話していました。