八女市のJAフラワーセンターで、切枝の出荷が順調です。切枝は、JA管内では、中山間地を中心に約100人が作付け。サカキ・ヒサカキ・バンパスグラス・ニオイヒバなど、地域の特性を生かしながら、多品種を栽培しています。
切枝は、神棚や墓石の装飾としてや、ブライダル関係での需要が高く、単価も良いですが、全国的に生産者の高齢化が進んでおり、主要産地が減っているとJA担当職員は話します。JAでは、県の補助事業を活用するなどし、市場の要望に応じた品種の作付けを増やし、生産者の所得増大や切枝生産の維持拡大に努めています。
切枝は年間通して出荷され、盆・彼岸・正月などの「物日」に最盛期を迎えます。季節の行事や地域性などに合わせて、北海道や関東など、全国の市場に出荷される予定です。
この日、同センターに持ち込まれたサカキは、ツバキ科の常緑樹です。艶のある深緑の葉が特徴で土質を選ばず丈夫に育ちます。縁起の良い木とされ、神棚や玉串に使われることが多いです。
JA担当職員は「切枝は、地域の文化的風習の違いからさまざまな品種の需要がある。年間を通した高品質な切枝栽培で、生産者を増やしていきたい」と話していました。