JAいちご部会で、イチゴ「博多あまおう」の花芽分化検鏡が始まっています。検鏡では、葉数と花芽分化具合を検査することで出蕾(しゅつらい)、開花、収穫時期を予想し定植時期を生産者にアドバイスします。JA集荷場に持ち込まれる苗は生産者ごとに分化状況が違うので、個別の対応・指導が求められます。
JA上陽野菜集荷場では、9月5日から検鏡が始まりました。10日には、生産者10人が1人3株ずつ持ち込み、JA園芸指導課の担当職員が分化を確認しました。
早期作型は順調に分化が確認され、11日以降からの定植が予想されます。普通作型は20日以降が見込まれています。
JA管内は、福岡県産「博多あまおう」全生産量の3分の1を占める県下最大のイチゴ産地です。同部会は、30年産は467人で約105㏊の作付けを予定しています。定植後の栽培管理として、活着促進のための水管理や病害虫の防除対策の徹底を呼び掛けています。JA担当職員は「今年産の苗は充実しており、ここまで順調に分化が進んでいる。作型ごとに適期定植を指導し、イチゴの安定供給につなげていきたい」と話していました。