JAすもも部会で、6月14日から始まったスモモ「ソルダム」の出荷が順調です。鮮やかな赤い果肉と糖度13のコクのある甘さが特徴。部会では、主力品種「大石早生」に次ぐ生産量を誇ります。
ハウス・露地栽培合わせて、昨年産から約2倍の36tを福岡・関西・関東などの市場に出荷します。7月上旬に出荷最盛期を迎え、7月中旬まで続きます。
今年産は、生育期の天候に恵まれ品質は良好。昨年産が多雨の影響で全体的にやや不作だったことを踏まえ、温度管理など生産者の小まめな栽培管理に努めたこともあり、スモモ全体でも大幅な収量増が見込まれています。
「ソルダム」は、緑がかった果皮と赤い果肉が対照的なスモモです。重さが80~100ℊと大玉で、ポリフェノールやカリウムなど栄養も豊富に含まれており、健康志向の高い消費者を中心に人気を集めています。
同部会では、「ソルダム」は八女市黒木地区を中心に48人が353aで作付しています。部会では、食味や色づきを重視し適熟収穫を徹底しており、また、安全・安心なスモモを消費者に届けようと、GAP(農業生産工程管理)を徹底し、栽培管理強化にも努めています。
さらにJAでは、スモモが全国的に出回る5月下旬まで1パックを400ℊから300ℊに変え、パック数を増やして売り場拡大に繋げるなど、販売面でも工夫を凝らしています。
JA担当職員は「今年産は品質だけでなく収量も良い。今後も安定した出荷で、おいしいスモモを消費者に届けていきたい」と話していました。
今後は、希少価値の高い「貴陽」が6月下旬から、果実全体が赤い「太陽」が7月中旬からと出荷リレーが続きます。