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八女市立黒木小学校3年生児童54人が、八女市の電照菊生産者でJA電照菊部会の中園晃二さん(38)が栽培するハウスを見学しました。電照菊の歴史や栽培方法などについて学びました。
ハウス見学は、同校の社会科見学「わたしたちの市のようす」として、八女市の基幹産業である米や茶、菊生産の様子を学び、地域や農業に愛着を持ってもらうことを目的に開かれました。
見学では、児童は電照された約12aのハウス内を歩き、4万本の輪菊を観察。「葉がきれい」「自分の身長と同じくらい」などと驚きの声をあげていました。
中園さんは、児童たちに菊栽培の方法を説明し、「自分が育てたものを買って喜んでもらえると自分も嬉しい。苦労する点は天候に影響されるところと人手が足りていないところ」と栽培の喜びと苦労を語りました。児童は、「ハウス内の温度はどれくらいか」「菊は1日何㎝くらい伸びるのか」「菊1本に何枚の葉がついているか」など熱心に質問しました。また、JA花き課の担当職員が、八女市で電照菊生産が始まった経緯や、主に冠婚葬祭用として需要があることなどを分かりやすく説明しました。
同小の堀川菊之助さんは「とても勉強になった。菊が入っている自分の名前が少し好きになった」と笑顔で話していました。
JA同部会は、125人が約120㏊で作付します。お盆や正月などの需要期を中心に年間を通して栽培し、北海道から福岡県まで、全国幅広く出荷しており、年間での販売高は約27億円にのぼります。同部会では現在、「精の一世」「優花」「神馬」などの品種が、八女市のJAフラワーセンターで集荷されており、お盆シーズンの8月上旬に出荷の最盛期を迎える予定です。