福岡県内のJA系統販売シェア約6割を出荷するJAなし部会は6月8日、梨の一斉摘果査察会を開きました。生育状況を把握するとともに栽培技術の統一・平準化を図り、高品質な梨の安定的な供給を図りたい考えです。
同部会員は、全12班に分かれて園地を巡回。ノギスと呼ばれる測定器や計数器を使って、着果量、果実肥大、病害虫の被害の有無を確認しました。また、管理状況や栽培技術について話し合いました。
同部会では、6月下旬から「幸水」の出荷が始まります。その後、「豊水」「新興」「王秋」「愛宕」と続き、12月上旬まで、2,550tの出荷を見込んでいます。
同部会筑後支部角建顕(たかあき)支部長は「昨年から比べると開花期からの積算温度が低かったため果実肥大が若干遅れている。今回、園地をしっかり査察し着果過多の箇所は摘果を行い大玉生産に努めたい」と意気込みを話していました。
また同部会では、おいしい八女産梨のさらなる消費拡大のため、量販店などで試食宣伝等のイベント活動や消費者を園地に招き収穫体験を開くなどの、販促活動も計画しています。