星野村かぶせ茶共進会は、5月17日、八女市のJA全農ふくれん茶取引センターで「第26回荒茶入札会」を開きました。星野村を主に、JA管内で収穫された「さえみどり」「やぶきた」「ごこう」などのかぶせ茶を中心に、67点、2,045㎏の荒茶が上場され、落札のキロ平均価格は4,126円でした。
入札会では、茶商らは、並べられた荒茶サンプルに顔を近づけ外観を確認。選び抜いた荒茶を審査茶碗に入れ、香気、水色、味などを吟味しました。
かぶせ茶とは、被覆資材で茶園を1週間以上被覆し育てたお茶。遮光して新芽を育てるため、茶葉の色が濃く、渋みが少なくうまみが多いのが特徴です。玉露に似た清涼感のある香りも楽しめます。福岡県は、三重県に次ぐかぶせ茶の荒茶生産量を誇ります。
今年産は、冬場の寒さの影響で、エネルギーを蓄えた引き締まった良質の新芽が生育。気温の上昇や適度な降雨量など、春先の天候にも恵まれ、順調に出荷が続いています。
JA管内では、今後「やぶきた」「おくみどり」「かなやみどり」など、かぶせ茶の定番品種の出荷が続きます。