JA管内の麦畑で5月21日、平成30年産二条大麦の収穫が一斉に始まりました。
品種は、短稈で穂数が多く多収の「はるしずく」です。JA管内での作付面積は、約581haとなっています。30年産は、11月中旬から下旬にかけて、順調に播種が行われました。12月以降の低温の影響で生育が遅れましたが、1月末頃から天候に恵まれ、生産者の徹底した栽培管理により順調に生育し、草丈・茎数ともに平年並みまで回復しました。網班病の発生は見られましたが、昨年並みの収量が見込まれています。収穫した麦は焼酎や味噌などの加工用として出荷されます。
八女市の生産者、樋口賢治さんが約3㏊作付けするほ場でも収穫が始まっています。コンバインに乗り収穫する樋口さんは「今年はわらの量が多くて良い感じだ」と高収量に期待を寄せています。
JAでは、品質評価区分の1等Aランクを確保するため、種子更新率100%をはじめ、基本技術の励行や赤カビ病防除・排水対策の徹底、共同乾燥調製施設で効率的な荷受体制の確立など、より一層の高品質な麦生産を目指しています。
大麦の収穫は5月下旬までを予定しており、その後、小麦(品種=シロガネコムギ、ちくしW2号)の収穫が始まります。大麦・小麦合わせて出荷数量4,325tを見込んでいます。
JA担当職員は「排水対策など増収に向けた取り組みを強化し、安定した収量・品質の確保に努めていきたい」と話していました。