正月の縁起物として飾られ、「鏡」と見立てられる「餅」、「玉」と見立てられる「橙」とともに古来より三種の神器の一つ「剣」に見立てられる「串柿」が12月21日、黒木町のJA黒木地区センターで集荷されました。24日に12杷(わ)の「黒木串柿」が長崎の市場に出荷されます。
黒木町の特産「黒木串柿」は、今年は6人の生産者が作りました。10月下旬から11月上旬に渋柿を収穫し、皮をむいた後、竹串に刺して軒下などで天日干しにします。今年産は、収量が昨年より少ない分、高値での取引が期待されています。
串柿は、10個の渋柿を横向きに並べ竹串を刺し、これを縦に5列に稲わらで繋げたものです。
1本の串に刺さっている10個の渋柿には、数合わせによる家内安全、健康祈願の意味もあります。
JA担当職員は「今年は雨が多く、天日干しに苦労したが、生産者の努力で高品質な串柿に仕上がった。正月の縁起物として多くの人に購入してほしい」と話していました。