新規就農希望者を対象に、農業・経営に関する技術や知識習得に向けた研修を行う、JA就農支援センターで8月31日、1年間の研修を終えた第1期生5人が退所式を迎え、卒業しました。就農する卒業生をはじめ、講師を務めた生産者やJA、行政などの関係者ら約40人が参加しました。
第1期卒業生はイチゴ生産者となる村上泰平さんと油小路隆敏さんと西裕之さんの3人、トマト生産者となる竹村健児さんと植本哲司さんの2人です。
卒業生5人は、9月からそれぞれJA斡旋の遊休ハウス等を活用し、管内で新規就農しています。
卒業生の1人、植本哲司さんは「農業というのは、入口がせまく入り込みにくい、何をどのようにして始めていいかわからない、非常にハードルが高く感じていた。農地をどうやって手に入れたら良いのか、作物を作ってもどのように売ったら良いのか、どのような資材が必要なのか、誰に聞けば良いのか、当たり前のことがわからない状態だった。しかし、就農支援センターで1年間学び、それらの問題を全て解決することができた。この知識は今、自信につながっている」と力強く話していました。
久保薫JA組合長は「今後、皆さんには、就農支援センター第1期生という大きな看板を背負いながら農業をしていただく。思うように、計算通りにいかないのが農業だが、やる気と情熱を持って一歩一歩しっかりと前へ進んでもらいたい」と話しました。