矢部村のJA葉わさび研究会で、特産茎ワサビの出荷が大詰めを迎えています。現在では、連日日量平均300㎏を集荷し、JAの貯冷蔵庫で保管した後、大分県日田市の加工業者「(株)つえエーピー」に出荷します。その後、さらに別の業者により、すりおろしや業務用練りワサビなどに加工され、全国の量販店で販売されます。6月上旬まで約2tの出荷を見込みます。
「茎ワサビ」は、矢部村の自然豊かな環境のもと、ハウスや林間で栽培され、最大50cmほどまで生長します。爽やかな香りと後味の良い辛味が特徴で、加工品の原料として高い需要があります。
同村で約15aワサビを栽培する、仁田原石義さん・マツエさん夫婦の園地でも、収穫作業が順調に続いています。標高700mにある仁田原さんのハウスでは、5月中旬から収穫が始まりました。ハウスでは、ワサビの収穫作業と葉を落とす作業、茎を先端を切り、同じ長さに揃える作業を2人で分担して行います。
石義さんは「今年産は株付き、茎の太さともに昨年よりも出来が良い。年間通して多くの需要があるので、最後まで頑張って収穫に励みたい」と笑顔で話していました。
同村の特産品として振興しているワサビは、ここまで1月中旬から花ワサビ、3月下旬から葉ワサビの出荷が始まっています。
