JA花き部会八女FPCガーベラ部は、5月18日、八女市でガーベラの目合わせ会を開きました。「完全共選共販制」で出荷する同部では、各生産者が持ち込む花の品質のばらつきが全体の出来に影響します。出荷規格を統一することで、高品質出荷と有利販売につなげることが目的です。
ガーベラは例年3~5月に出荷最盛期を迎えますが、令和2年産は新型コロナウイルスの感染拡大防止の影響でイベントの自粛やブライダル等の中止・延期が相次ぎ、販売が苦戦しました。需要期を過ぎ、今後花の相場がさらに落ち込む傾向にある中、同部では、品質を少しでも向上させ販売単価を上げていきたい考えです。また、緊急事態宣言が各地で段階的に解除される中、花の消費を盛り返したいという狙いもあります。
目合わせ会では、部員とJA職員、八女普及指導センター職員ら7人が参加しました。花の外観、花粉の付き具合など、市場に好まれる規格について実物を見ながら確認しました。
同部は、今年産ガーベラを5人が栽培。同市の社会福祉法人「ハイジ福祉会」と外部契約を結び、選花・選別・箱詰めなど業務を委託しています。年間通して約210万本を出荷しています。
JA担当職員は「今後の販売動向を踏まえながら部員全員で規格を統一し、高品質出荷に備えたい」と話していました。