令和2年産夏秋ギクの出荷が始まったJA八女電照菊部会で、出荷規格や品質の統一にスマートフォンアプリ「花き管理システム」が一役買っています。
同部会では、5月13日から「優花」、20日から「精の一世」の共選出荷が始まりました。初出荷に合わせて20日、本来なら部会員参加による目合わせ会を開催する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大の防止のため、部会役員とJA職員、八女普及指導センター職員の7人で規模を縮小し開催しました。
目合わせ会では、参加者は、集荷場に持ち込まれた輪菊の花の開き具合や形など入念に確認した後、スマートフォンで花を撮影し、部会員が共有しているアプリ「花き管理システム」内に投稿。部会員が、投稿された花の写真を見ることで規格や品質を確認でき、統一を促すことができます。
同部会では業者へ製作を依頼し、平成30年から「花き管理システム」を導入。同システムでは、他にも市況や集荷表、作付面積や栽培基準などについて共有できます。部会員のほぼ全戸が使用する他、JA担当職員も利用。集荷場に持ち込まれる菊の数量を事前に知ることで、有利販売につなげるなど、花の生産・販売両面で活用されています。
JA花き課の担当職員は「コロナウイルスの影響で情報を共有しにくい中、システムを最大限活用し、今後の営農指導や販売に役立てていきたい」と話していました。