八女市の八女中央大茶園で、令和2年産「福岡の八女茶」の一番茶の摘採が16日から始まりました。約65haに広がる県内最大の茶園は、農事組合法人「八女中央茶共同組合」の19件の農家が中心となり管理しています。品種は「やぶきた」を主に早生種の「さえみどり」や「おおいわせ」など。生産者の高齢化に伴い担い手が減りつつある中同法人では、今年から共同での管理作業と摘採作業を始めました。個人ではなく共同ですることで、さらなる品質向上と機械の効率化に努めます。
また同法人では、より葉の色が濃く、うまみのある茶葉を収穫するため、摘採の約1週間前から10日前より、茶園に遮光ネット(バロン)をかけ、日光を遮ります。
同法人の西村俊二組合長によると、今年産は朝晩の冷え込みや潤沢な雨で、全体的に生育良好で、高品質な新芽に仕上がっているそうです。一番茶の収穫は5月上旬まで続く見込み。西村組合長は「緑茶は風邪の予防など健康にも良い。家庭で楽しく味わいながら、ウイルスへの免疫力を高めてほしい」と話していました。