JAいちご部会で、年内最大の需要期であるクリスマスに向けて、令和元年産イチゴ「博多あまおう」の出荷が本格化しています。
JA管内のパッケージ施設でも連日、荷造り出荷作業に追われています。
パッケージ施設では、JAが八女市と筑後市に所有しているパッケージセンターの他、広川町にある、JA全農ふくれん県南VFステーションの計3施設にイチゴが持ち込まれています。185人の生産者が利用し、年間で約1,697tの出荷量を見込みます。
現在では、3施設合わせて日量平均約8tが持ち込まれ、検査員による評価や作業員によるパック詰めなどを経て全国の生協や量販店や出荷されています。
JAのパッケージセンターでは、イチゴの集荷から検品、パック詰め、梱包、出荷まですべてJAが一括して請け負います。生産者の労力を減らし、栽培管理に集中できるようにすることで、生産数量の確保や品質向上につなげています。
また販売は、基本的に直販で行い、約150社の取引先と直接商談することで、販路拡大につなげています。200人以上の作業員が1粒ずつ手作業で、重さを厳密に計りながら選別。取引先の需要に応じた規格でパック詰めします。コンベアを有効活用し、作業を分担することでパッケージ処理能力を高めています。
JA担当職員は「労力を軽減することで、高齢の農家でも長く生産活動を継続することができる。パッケージセンターが一体となって、産地の維持や高品質なイチゴ出荷につなげていきたい」と話していました。