JA花き部会バラ部で、クリスマス需要に向けてバラの出荷が順調に進んでいます。同部は、令和元年産は生産者3戸が約1.2haに作付け。11日は、152箱(1箱40~50本)が、八女市のフラワーセンターに持ち込まれ、九州や関西の市場に出荷されました。
バラは秋口から出荷が本格化し、翌4~5月にかけて最盛期を迎えます。同部では、クリスマスに特に市場からの引き合いが強い赤色の花を中心に13品種を栽培。需要期に向けた売り込みをかけています。
この日、96箱を持ち込んだ、八女市の大隈正博さんの園地でも、真っ赤に色付いたバラの収穫に追われています。大隈さんは約66aに7品種のバラを栽培します。今年産は、秋口にかけて出荷が伸び悩みましたが、病害虫対策など栽培管理を徹底したことで生育が回復。高品質なバラ出荷に向けて順調な仕上がりを見せています。
この時期に、特に人気のある品種は「サムライ08」という赤いバラです。高級感のある深紅で大輪の花が魅力で、贈答用からブライダル関係まで幅広い需要があります。
正博さんの息子、瑛博さんは「栽培では、安全・安心なバラづくりにこだわっている。JA産のバラは、スタンダードな品種が多く、日持ちも1か月ほどと良いので、是非大切な人に贈ってほしい」と話していました。