JAかんきつ部会で10月12日から始まった福岡県育成品種、温州みかん「北原早生」の出荷が順調です。糖度・着色において極めて優良な「北原早生」。令和元年産は、果実品質が向上する7月、8月では大雨や長雨、9月には台風により枝折れや擦り傷などの被害があったが、部会で増糖対策として力を入れている透湿性シートマルチ栽培により、高糖度のみかん栽培に取り組んでいます。
八女市立花町北山のJAかんきつ選果場には連日、約80tが持ち込まれ、選果員や糖度・酸度・腐敗センサーで厳密に検査された後、関東・関西地方を中心に全国の量販店・生協などへ出荷します。
同部会は、部会員350人で430haを作付け。「北原早生」で生産量約500t、ミカン全体では約7,400tを目指します。
同部会は、「消費ニーズをリードできる産地」「日本一長くミカンを提供できる産地」を目指し、透湿性シートマルチ栽培で高糖度のミカン栽培に取り組むほか、標高60~300mの標高差を生かした品種導入を進め、半年以上の長期出荷を行っています。
今後は、糖度11度以上の「華たちばな」をはじめ、一定期間、低温貯蔵し濃縮された甘みが特徴の「蔵出しみかん」など、3月末まで出荷リレーが続きます。
JA担当職員は「今年は収穫直前の天候に悩まされたが、出荷区分や光センサーによる糖度区分を行い、品質の良い果実を提供したい」と話していました。