福岡県内系統販売シェアの約6割を占めるJAぶどう部会で、令和元年産「シャインマスカット」の出荷が最盛期を迎えています。16日、筑後市のJA筑後中央集荷場では、2,064㎏が持ち込まれ、福岡や広島、関西の市場に出荷されました。9月下旬まで308tの出荷を見込みます。
高糖度で皮ごと食べられ、消費者から人気の高い同品種。同部会では、高品質なものを手軽な価格で消費者に味わってもらおうと、食味を重視した房づくりにこだわり、350gパックを中心に販売しています。また、園地での収穫時や集荷場では、糖度18以上、酸度0.6%以下の基準で糖度検査を行っており、厳選したシャインマスカットのみを出荷しています。
同部会では、314人のうち、142人が2,461aに同品種を栽培します。筑後市の生産者、田中毅さんは、約30aに同品種を栽培。16日は、約113㎏を同集荷場に持ち込みました。田中さんは今年産の出来について「今年産は梅雨明けが遅れた分、糖度ののりが少し遅れている。今から8月下旬にかけて、高糖度のおいしいブドウがたくさん収穫できそうだ」と話しています。
田中さんは消費者が食べやすいブドウを作るため、1本の木に何房実らせるかなど、摘房、摘粒などに細かく気を配りながら栽培している。田中さんは「シャインマスカットの魅力は皮ごと食べられることと食味の良さ。JA産の高品質なブドウを全国の消費者に食べてもらいたい」と話していました。