JA葉わさび研究会で、3月15日から始まった八女市矢部村の特産、葉ワサビの出荷が最盛期を迎えています。4月1日は約150㎏がJA矢部集荷場に持ち込まれました。佐賀県の加工業者に出荷され一次加工された後、別の業者によって業務用として仕上げられ、全国のスーパーなどで販売されます。4月中旬まで、約500㎏の出荷を見込みます。
同研究会は、今年産は7人が作付け。無加温ハウスを中心に栽培します。育苗や定植を共同でするなど、ワサビを同村の特産品として振興しようと研究会全員で取り組んでいます。
同村の松吉太可司さん(76)、このゑさん(70)夫妻のハウスでも、連日収穫作業に追われています。
松吉さん夫妻は約7aに葉ワサビを作付け。太可司さんは今年産の出来について「病害虫の被害も少なく、葉の幅も12~13cmと程良い大きさで、高品質に仕上がっている」と自信を見せています。松吉さんのハウスでは、15cmから25cmまで、規格ごとに結束バンドにまとめて出荷します。小まめにかん水をすることで、みずみずしい濃い色を付けた葉ワサビを生産します。
約15年葉ワサビ栽培を続ける松吉さん夫妻は「葉ワサビは中山間地である矢部村の冷涼な気候を生かした特産品。他の地区にはない後味の良い辛味を味わって欲しい」と笑顔で話していました。
同研究会では、今年1月から花ワサビの出荷が始まり現在も続いています。5月中旬からは茎ワサビの出荷も始まる予定です。