JA花き部会クジャクソウ部は、1月23日、八女市でクジャクソウの二度切り栽培講習会を開きました。
二度切りとは、昨年の12月咲きの花を収穫・出荷した後、苗を植え替えずに冬至芽を再び萌芽させ、5月に収穫する栽培方法のことです。無加温のハウスで栽培します。二度切り栽培により、出荷量を増やし生産者の所得増大につなげることが狙いです。これまでも生産者個人での二度切りは行われていましたが、今年からクジャクソウ部全体で二度切り栽培の技術確立に取り組みます。
講習会には、部員5人とJA職員、八女普及指導センター職員が参加。生産者のハウス3か所を巡回して、芽の生育状況を確認しました。
JA花き課の担当職員が、花芽分化までの栽培管理について説明しました。参加者は、冬至芽に光が入るようにした状態で追肥することや、日長時間が14時間以下、温度10度以上で花芽が分化すること、低日射期の消灯時の注意事項などについて確認しました。無加温栽培では、開花日数が48~53日の場合は5月下旬頃、50~60日の場合は6月下旬頃の出荷が見込まれています。
同部は、今年産は10人が166aに作付けします。主力品種の「ブルースター・マークⅢ」を中心に、昨年から2品種を新たに採り入れ、計7品種を栽培。幅広い需要に応じた販売に取り組んでいます。
JA担当職員は「二度切り栽培では、温度管理と日長条件の確保が重要だ。栽培管理の方法を全員で共有して、クジャクソウ部の販売高増大に努めたい」と話していました。