JAキウイフルーツ部会で、11月5日から、部会の主力品種、平成30年産「ヘイワード」の集荷が始まりました。立花町にあるJA各集荷場では、生産者によって次々と持ち込まれ、集荷作業に追われています。12月上旬に最盛期を迎え、来年4月上旬まで生産量3,200t、販売高15億円を目指します。
福岡県は、平成29年産キウイフルーツの収穫量が5,410tと、国内では2番目に多い(農林水産省調べ)です。同部会は、八女市立花地区を中心に510人が191haに同品種を作付けする全国有数のキウイフルーツ産地です。今年産は、一部台風などの被害も見られましたが概ね順調に生育。この日集荷場に持ち込んだ小塩景嗣さんは「思いのほか玉も大きく糖度も高い。今後はさらに甘いものが収穫できそうだ」と高品質な仕上がりに期待を寄せています。
ヘイワードは、柔らかな果肉と酸味を感じさせない甘みが特徴。食物繊維も豊富で、幅広い世代の消費者から需要があります。
同部会では市場からの要望に応じ、県内で唯一キウイフルーツ専用の糖度センサーを備えたJA立花中央選果場で選果・追熟。食べ頃のヘイワードを出荷します。糖度15以上のものは「博多甘熟娘(はかたうれっこ)」としてJA直売所などで販売されます。11月下旬から選果作業が始まり、12月上旬からの販売を予定しています。立花町の同選果場前でも、追熟処理をした同品種を販売します。
同町で約70a同品種を作付けする小塩さんは、年間通して約20tを生産しています。小塩さんは「安全安心には何よりこだわっている。消費者においしいヘイワードを届けるため明日からも頑張って収穫を続けたい」と話していました。