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新品種導入で古豪産地復活へ クジャクソウ出荷始まる

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枝いっぱいに花を咲かせるクジャクソウ「ブルースター・マークⅢ」
枝いっぱいに花を咲かせるクジャクソウ「ブルースター・マークⅢ」

 JA花き部会クジャクソウ部で9月12日、クジャクソウの出荷が始まりました。

 クジャクソウは、茎が枝分かれして多数の美しい花を咲かせます。狭い面積でも作付けできることや栽培管理に手がかからないことから、中山間地での省力化品目として昔から生産されています。近年、生産者の高齢化が続き生産量が減少していますが、同部では昨年から「白小蝶」、今年から「ホワイトスター」の新品種を採り入れ計7品種を出荷。需要に応じたバリエーションの豊富さで有利販売を図り、古豪産地復活を賭けます。

 平成30年産は6月上旬から定植が始まりました。生育期の天候に恵まれ、茎の曲がりも少なく枝張り・花付きともに良好です。初日は、主力品種で青紫色の「ブルースター・マークⅢ」と、白色の「プラスベリー」が集荷場に持ち込まれました。目合わせで参加者が出荷規格を入念に確認した後、90ケース(1ケース60本)を、関東・関西・九州を中心とした市場に初出荷しました。10月中旬に最盛期を迎え年内まで続く見込みです。

 同部は、今年産は10人が166aに作付け。重量選別を実施し、枝や花にボリューム感のあるものを選花・出荷しています。

田中正志さん(80)、マサ子さん(75)夫妻は八女市立花町白木地区の中山間地で約30年間、クジャクソウを栽培し続けています。約15aで栽培する田中さん夫妻の園地では11日、出荷を前に収穫・選別作業に追われていました。マサ子さんは「ヨトウ虫やコオロギなど、病害虫の防除には特に気を遣っている。枝いっぱいに咲いた美しい花を買って楽しんで欲しい」と笑顔で話していました。


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