JA女性部広川地区「つくし会」と広川町の地域おこし協力隊がタッグを組み、同会が作る「山の牛蒡コロッケ」のPRに乗り出しています。
拠点となるのは、同町初のゲストハウス兼移住相談窓口「Orige」です。同町の地方創生の一環で、町内の良いものを磨き直して発信するプロジェクト「ひろかわ新編集」によって、空き家となっていた農家の母屋や倉庫を改修し、今年5月にオープンしました。
コロッケは、同施設で開かれるイベントなどで提供される他、JAの支店祭りや県内外のイベントでも出店販売し、町のPRにも貢献します。
「山の牛蒡コロッケ」は、同会がそれまで作っていた惣菜コロッケを基に協力隊とともに素材からデザインまで見直し、昨年8月に完成しました。
コロッケは、材料に小麦粉も含めて全てJA管内の地元の食材を使います。食べやすいよう一口サイズに丸めて揚げます。同会のロゴをあしらった旗やカップと一緒に提供します。
同会会員の中村ヤヨイさん(69)と、協力隊の一人で同施設の管理人でもある山本誠さん(39)が発起人となり始まりました。
「つくし会」は、JA女性部同地区のサークルで、現在8人で活動します。直売所での販売を通して地域活性化に一役買おうと、JA直売所出荷者や元農村アドバイザーなど、女性農家の仲間で平成20年に結成されました。
神奈川県出身で協力隊2年目の山本さんは、同会が作るコロッケのおいしさに感動し、より多くの人たちに魅力を知ってもらおうと、「ひろかわ新編集」のホームページやSNSを使って発信します。
山本さんは「コロッケも『Orige』も、新しく「編集」されたものだ。今後もJAと協力して、町の隠れた魅力を発信していきたい」と話していました。
同会の渡辺悦子会長は「協力隊のおかけで、とてもおいしく仕上がった。コロッケのPRを通して、JAや町の魅力をたくさんの人に知ってもらいたい」と笑顔で話していました。