JAアスパラガス研究会で、夏芽アスパラガスの出荷が最盛期を迎えています。
平成30年産は、台風や豪雨、高温の影響が懸念されていましたが、かん水量の調整など、生産者の徹底した栽培管理で、被害も少なく順調に生育。色付きが良く太くしっかりした形の、高品質なアスパラガスに仕上がっています。10月下旬まで、東京・姫路・福山の市場や、埼玉の直販先へ、春芽・夏芽合わせて86tの出荷を見込みます。
栄養価が高く夏バテに効果抜群のアスパラガスは、複合経営の1品目として生産者に人気の作物の一つです。比較的軽労働力で栽培できることや、1度定植すると10年以上収穫が可能となることから、新規栽培もしやすいです。JAでも、同品目を振興重点品目と位置づけ、昨年から新規栽培説明会を開くなど、生産者の新規導入を支援しています。
同研究会は、今年産は43人で4・9㏊を作付け。色づきの良い高品質なアスパラガス生産のため、栽培講習会を実施し、有機物施用を中心とした土づくりなど栽培管理の徹底を図ります。
販売面では、関係市場での試食会を計画し、消費拡大への取り組みにも力を入れています。
この日JA稲富集荷場に持ち込んだ、橋本義光さん(74)は、立花町で約15aをハウス栽培しています。橋本さんは「暑さに負けずに一生懸命作った栄養満点のアスパラガスを食べて、この夏を乗り切ってほしい」と笑顔で話していました。