JA管内の八女市の田んぼで、6月18日、八女市立長峰小学校5年生児童70人と、八女農業高校の生徒10人が田植え体験で交流を深めました。
田植え体験は、八女市のイチゴ農家、樋口賢治さんら地域の生産者が、昔ながらの手植えで田植えを体験し米作りの大変さや大切さを知ってもらおうと、同小学校児童を対象に毎年開いています。樋口さんらの呼びかけで、今年から新たに同高生徒と保護者が体験に加わりました。
体験では、児童は生産者から説明を聞いた後、横一列に並び、手植えする場所やコツなどを同高生徒に教わりながら丁寧に手植えしました。児童と同高生徒は泥んこになりながらも、約1時間の体験を通して交流を楽しみました。
同高3年生で、生産技術科茶業作物専攻の橋山佑真さん(17)は、「農業を継ぐ若者が減り続けている中、お米作りを通して農業の楽しさを感じてもらえたらうれしい」と児童に向けてあいさつしました。
樋口さんらが提供し、田植えを行った田んぼは、同小学校の合言葉にちなんで「峰の子ガッツ田」と名付けられています。
同小学校児童は、昨年初めて、田植えと稲刈りを通して出来た新米を「長峰ガッツ米」と名付け学校行事などで販売するという体験もしました。今年から新たに「長峰ガッツ米」と記したのぼりも作成し、学校や地域を巻き込んでの食育活動に取り組んでいます。
田植えを指導した樋口さんは「毎日、食べているお米がこのような大変な作業によってできているということを知って、『食』への感謝に繋げてほしい」と話していました。