JAなす部会で、旬の夏野菜「夏秋ナス」の出荷が4月27日から始まりました。5月28日から連日出荷となり、最盛期の8月には日量3~4tを見込みます。年間で販売数量330t、販売高1億1千5百万円を目指します。
立花町のJAなす広域選果場では、この日約260㎏の夏秋ナスが持ち込まれ、中国地方の市場に出荷されました。
今年産は、春先の暖かい天候に恵まれ順調に生育。例年よりも4日早い初出荷となりました。
この日集荷場に夏秋ナス58㎏を持ち込んだ、山口友之さん(45)は「今年産は皮の色つや、弾力、重みともに上出来だ。3番果以降はより高品質なナスの出荷が期待できる」と自信を見せています。
冬春・夏秋の作型で年間を通じ出荷する同部会では、今年度は47人が4・2㏊で夏秋ナスを作付けします。高齢化に伴う生産基盤減少に歯止めをかけるため、受粉作業が不要で省力的な単為結果性品種「PC筑陽」の作付けに取り組んでおり、ハウス栽培の約9割が「PC筑陽」です。また、生産工程管理によるチェック体制や残留農薬分析の抜き打ち検査などにより、安全・安心かつ高品質なナス栽培に努めています。
山口さんは黒木町のハウスで夏秋ナス7aを栽培。年間通して約10tを出荷します。山口さんは「ナスはやっぱり夏が一番おいしいので、是非買って食べてほしい」と笑顔で話していました。
JA担当職員は「夏秋ナスは、単価も安定しており、省力的な品種の導入により夏場の果菜類の中では取り組みやすい品目になっている。生産基盤の拡大に努めつつ、高品質なナスを消費者に届けたい」と話していました。
