八女市やJAなどで構成する八女市星野村茶業振興対策協議会が4月20日、同市の麻生神社で「第31回八女市星野村新茶祈願祭」を開き、平成30年産「福岡の八女茶」の豊作や農作業などの安全無事を祈りました。
祈願祭には、茶生産者をはじめ、行政やJA職員など約40人が出席。神事では、献茶などが執り行われ、星野村茶業振興対策協議会の氷室勇一会長や鎌田久義八女市副市長、鵜木髙春JA副組合長らが玉串をささげました。
「福岡の八女茶」は、昨年開かれた第71回全国茶品評会「玉露の部」では、4年連続で最高位の農林水産大臣賞を受賞。産地賞を17年連続で同市が受賞しています。
また、平成27年に地理的表示保護制度(GI)で「八女伝統本玉露」が登録され、市やJA茶業部会、茶商などを中心に、世界へ販路拡大事業が進んでいます。高級緑茶「玉露」の産地として全国に名をはせる星野村でも、さらなる茶業振興へ期待がふくらんでいます。
16日に開かれた今年年産茶の初入札会では、キロ平均価格7612円と、過去10年を上回る順調なスタートを切りました。出荷ピークは4月下旬から5月上旬を見込みます。
氷室会長は「今年も生産者が良質なお茶を作ろうと頑張っている。伝統本玉露の製造や生産を守っていきたい」と話していました。
鵜木副組合長は「八女といえばお茶。お茶といえば星野村だ。八女茶ブランド発展のために産地をリードして頑張っていただきたい」と期待を込めていました。