八女市黒木町で4月21日~5月6日の期間で開催する八女黒木大藤まつりに先駆け、藤の開花の大願成就をたたえる「藤の花神酒召せの式典」が18日、同市の素盞嗚(すさのお)神社境内で開かれ、式の藤娘(巫女役)をJA黒木支店職員の仁賀木真由香さん(21)が務めました。
仁賀木さんの他、地元企業に勤める女性2人が藤娘を務め、白・赤色の巫女装束を着用した3人は、神酒が入った桶を藤の木まで丁寧に運びました。
この式は、藤の開花の大願成就をたたえ藤の根元に神酒を注ぐ神事。かつての戦火などで損傷を受けた藤に、酒の粕(かす)を根元に与えたところ樹勢が回復したという故事にちなみ、毎年行っています。
仁賀木さんは「例年より早い開花で棚いっぱいに咲き誇る美しい藤は圧巻です。芳しい香りが立ち込める会場にぜひ、たくさんの方に来ていただき楽しんでほしい」と笑顔で話していました。
藤の花の見ごろは21日ごろから。まつりでは、地元特産品や季節野菜、郷土料理などを販売。また、期間中の午後6時30分~午後10時まで大藤がライトアップされ、幻想的な雰囲気を楽しめます。