「八女市の農業・農村の活性化をめざす女性の会」が2月22日、八女市の農地で農業機械安全講習会を開き、29人が参加しました。
農作業の効率化による事故の危険性について学び、安全を重視することで意識統一を図ることが狙いです。
講習会では、JA職員や農機具メーカー職員を講師に招き、実際にトラクターを操縦するなどして農業機械使用時の注意点を学びました。
トラクター操縦時に起こる転倒事故の防止策として、段差や用水路など危険個所を事前にチェックすることや、道路走行時に安全フレームを立てること、農地には直角に出入りすること等を学びました。
また、農作業時の安全な服装について確認した他、近年増える農業機械の盗難防止としてカギの管理についても再確認しました。
毎年、全国で約350件発生する農作業中の死亡事故のうち、約106件がトラクター事故によるものです。
女性農業者が農業機械を扱う機会が増えてきたことを受け、同会では安全に作業ができるよう、特に使用頻度が高いトラクターを扱った講習会を学校給食向けのジャガイモ定植作業時に毎年開いています。
内野幸会長は「女性農業者にとってトラクターの操縦は慣れないと難しいと思う。安全に農作業ができるようにこの講習を今後も続けたい」と話していました。