JA花き部会で12月6日、正月の縁起物として人気の高い常緑樹「千両」の出荷が始まりました。
この日は2人の生産者が広川町の上広川選果場に持ち込み、JA職員の手によって選別・結束されました。12日から始まる「千両大市」へ向けて、久留米・長崎など九州一円や関西の市場に「広川千両」として出荷されました。
鮮やかな赤い実と深緑の葉のコントラストが美しい千両。以前は正月飾りとして松竹梅と一緒に飾られることが多かったのですが、最近では、ガーベラなどの洋花と合わせて楽しむフラワーアレンジメントとして購入する消費者も増えています。同部会では、茎や枝の長さを調整するなど需要に応じた栽培を心掛けています。
平成29年産は夏場の天候不順の影響で収量は例年より少なめだが、土壌管理や寒冷紗を使った遮光など生産者による丁寧な栽培管理によって、色付きの良い高品質な千両に仕上がりました。
同町で千両を生産する田中健一さん(65)は「千両は日持ちも良く、水を替えれば2月位まで咲き続ける。正月飾りはもちろん、冬の観賞植物としても楽しんでもらえればうれしい」と笑顔で話していました。