八女市のイチゴ生産者、樋口賢治さんら地域の生産者は9月29日、昔ながらの手刈りで稲刈りを体験し、お米作りの大変さや大切さを知ってもらおうと、八女市立長峰小学校の5年生59人を招き、「稲刈り体験」を開きました。
6月に児童とともに田植えをおこない、いよいよ収穫の時期を迎えた八女市の田んぼで行われた稲刈り体験では、生産者から作業の説明を聞いた後、児童らは稲刈り担当と運搬担当の2人1組体制で、1人が順調に育った稲を鎌で刈り、もう1人が刈った稲をコンバインまで運び、汗だくになりながら約45分間の稲刈りを楽しみました。
稲刈りを行った田んぼは、長峰小学校の合言葉「峰の子ガッツ」にちなんで「峰の子ガッツ田」と名付け、収穫した米は、精米後、児童らがデザインした袋に入れ「峰の子ガッツ米」として販売する予定です。また、11月に行うバザーでは、「峰の子ガッツ米」をポン菓子にして提供予定です。
稲刈りを体験した草場煌太くんは「稲を1束1束手で刈るのは、とても大変でした。いつも食べているお米がとても大変な作業で作られているということが分かったので、これからはもっと農家の人に感謝して食べようと思った」と話していました。
稲刈りを指導した樋口さんは「食育の授業として、米作り体験を毎年開いている。6月にみんなに田植えをしてもらった後も今日、稲刈りをするまで、生産者が一生懸命栽培管理をやってきた。子どもたちには、米作りの大変さを体験し、知ってもらうことで『食』への感謝に繋げてもらいたい」と笑顔で話していました。