
九州でも有数の生産量を誇るJAうめ部会で5月12日、日が当たる部分が赤く色づく小梅(品種=光陽)の収穫が始まりました。
平成28年産は、開花期間中、平均気温が前年を下回り積算降水量も昨年を上回るといった厳しい受粉環境でしたが、開花期以降は平均気温も昨年を上回り順調に生育。果実の肥大、色つやも進み高品質な仕上がりです。
小梅は、傷つかないようすべて手摘みで収穫します。部会員の原孝義さん(八女市立花町)の園地では、約10人で早朝から収穫作業に励み、大きく生育した実を1つひとつ丁寧に摘み取っていました。
原さんは「晩霜被害も無く、適期防除のおかげで病害虫被害も防げている。玉太りが良いなど出来具合は良く、収量もまずまずだ」と話していました。
小梅の収量は、前年収量比168%の93t、大梅は前年収量比97%の275tを計画。販売金額1億3850万円を目指します。小梅は5月下旬までの出荷を予定。大梅の収穫は、青色が鮮やかな「鶯宿(おうしゅく)」が19日、青色が濃い「玉英(ぎょくえい)」が22日、青・黄色の「南高(なんこう)」が6月1日からを予定します。収穫は7月上旬までの予定です。
JA担当職員は「申年の梅は昔から『薬になる』などと言われ重宝されており、このことを広くPRしながら販売につなげていきたい」と話していました。