八女市立長峰小学校の5年生児童は、授業の一環として米作りについて総合的に学んでいます。田植えや稲刈りだけに留まらず、ポン菓子への加工や米の販売を体験することで、米作りや農業の大切さについて学習しています。
学習には、地元農家や保護者らが全面的に協力しています。同市のイチゴ生産者、樋口賢治さんが旗振り役となり、児童に田植えや稲刈り、ポン菓子の加工などを指導します。また、2年前から八女農業高校生徒が体験に加わり、農業者の卵である同校生徒にとっても貴重な経験となっています。
9月28日には、同市の田んぼで稲刈り体験が開かれ、約100人が参加しました。樋口さんが上手な稲刈りのコツやコンバインの仕組みなどについて説明した後、児童は2人1組となり、鎌を使って手刈り。稲を八女農高生徒と協力して運搬するなど、約2時間汗を流しました。
稲刈りを行った田んぼは、長峰小学校の合言葉にちなんで「峰の子ガッツ田」と名付けられています。収穫した米は、精米後、児童らがパッケージを手書きでデザインした「ガッツ米」や加工したポン菓子を校内で販売する予定です。
体験した児童の一人は「思ったよりたくさん収穫できて楽しかった。出来上がった米を早く食べてみたい」と笑顔で話していました。