福岡県内で最大のキウイフルーツ生産量を誇る、JAキウイフルーツ部会で、9月25日から令和2年産「レインボーレッド」の集荷が始まりました。生産者によってJA各集荷場に持ち込まれ低温貯蔵された後、9月30日から選果が始まります。センサーによる糖度、階級の測定、選別や箱詰め、袋詰め作業、追熟処理を経て、10月上旬から販売開始となる予定です。11月上旬まで販売数量約70tを見込みます。
同品種は、部会の主力品種「ヘイワード」より1か月ほど生育が早く、赤と黄色の果肉の色合いが特徴です。糖度17~18の甘さと口当たりの良さが魅力で、追熟しやすく食べ頃になるまでの期間が短いので消費者からの人気が高いです。JAでは、10月5日から約1か月間、立花町のJA立花中央選果場前の直売所で追熟処理を経た食べごろのレインボーレッドを販売します。
部会では、今年産の同品種を76人が約7haに作付けします。開花や生育が遅い園地では小玉等は収穫を遅らせることや、収穫後の果実温度が上がらないよう注意するなど、3日間という短い集荷期間で高品質なものを収穫できるよう備えています。
25日に同品種を持ち込んだ生産者の一人は「傾斜地での栽培なので日光の当たり具合がちょうど良く生育良好で、霜の被害も少ない。期間限定の甘いキウイをぜひ食べてほしい」と話していました。