西日本一のガーベラ生産量を誇る、JA花き部会広川ガーベラ部で、令和2年産ガーベラの出荷が本格化しています。現在、広川町のガーベラパッキングセンターには、日量約3万本の色とりどりのガーベラが持ち込まれ、関東・関西・中国・九州の市場に出荷されています。一番の需要期である今年春には、コロナ禍により各地でイベントが中止になり販売が落ち込みましたが、現在では、秋の需要期に向けて市場からの引き合いも強くなっており、消費を巻き返そうと、生産者も日々管理に努めています。
同部では現在、今年5~6月に植えたものが開花期を迎えています。夏場から気温が下がったことで品質が向上し、等級バランスも良好に仕上がっています。9月16日には、出荷目合わせ会を開き、生産者や選花員ら約20人が参加しました。参加者は、茎の曲がったものや奇形、色抜け、花弁抜けなどのあるガーベラのサンプルを入念に見比べながら、共選による出荷規格を確認しました。
同部は、今年産を7軒が約2haに作付け。年間で約500万本の出荷を見込みます。山下和彦部長は「台風の被害もなくほっとしている。病害虫などに気を付けながら、今後の需要期に向けて高品質出荷を心掛けてほしい」と話していました。