JAレイシ研究会で5月中旬から始まったグリーンレイシ(品種=「えらぶ」)の出荷が順調です。6月18日、出荷本格化に合わせてJA黒木集荷場で目合わせ会を開き、黒木支部の生産者12人が参加しました。出荷規格を確認後、JA営農指導員が、摘花・交配管理や収穫適期、梅雨入り後の排水対策などの栽培管理について説明しました。
この日は、272ケース(1ケース3kg)を九州や関西、中国地方の市場へ出荷しました。現在、同集荷場では連日集荷となっています。ハウス栽培では6月下旬、露地栽培では7月下旬に最盛期を迎え、175tの出荷を見込んでいます。
丸みを帯びたボリューム感と濃い緑色でイボに覆われた果実が特徴のグリーンレイシ。程よい苦味で夏バテや疲労回復にも効果があり、オクラやトウモロコシとともに夏野菜の定番として大人気です。令和2年産は、4月は低夜温、5月は強風による風揺れの影響により生育に若干の遅れが見られましたが、6月以降は天候に恵まれ順調に生育。果実の肥大や色艶が十分の高品質なグリーンレイシに仕上がっています。
同研究会は、52人で約650aに作付けしています。イチゴやキウイフルーツなどを栽培する農家が主となり、夏場の収入確保や年間を通したハウスの有効活用として栽培しています。
JA担当職員は「収穫の遅れは鮮度の低下、果実の変色、腐れなどに繋がるため、必ず適期収穫し、高品質なグリーンレイシの出荷に努めてもらいたい。今後も有利販売に向け、地区ごとに栽培講習会や目合わせ会を開き、品質・収量確保に努めていく」と話していました。