JAなし部会は、6月8日、管内各地区で、梨の一斉摘果査察会を開きました。6月下旬から始まる梨の収穫を控え、果実肥大や病害虫の有無など現在の生育状況を確認。栽培技術の統一や出荷規格の高位平準化を図り、高品質な梨の安定供給を目指します。
筑後地区で開かれた査察会には、地区部会員やJA、関係機関職員ら約34人が参加しました。参加者は、4班に分かれて、全員の園地を巡回。測定器や計数器を使って、果実の大きさや着果量、新梢の止まり具合などを入念に確認しました。また、個々の園地での管理状況や今後の栽培技術について意見を交換しました。
同部会は、令和2年産梨を92人が93.8haに作付けします。今年産は暖冬や開花期以降の低温による影響で順調には生育が進まず、結実や果実肥大がやや平年を下回る状況となっています。今後も生育が少しでも回復するよう管理を徹底し、生産量の確保を図ります。「幸水」から出荷が始まり、「豊水」「新興」「王秋」「愛宕」とリレー出荷が続き、12月上旬までの出荷を見込みます。
同部会の永松義則筑後地区代表は「着果過多の箇所は摘果をし、大玉生産に向けた今後の作業につなげていきたい」と話していました。