JA花き部会シンテッポウユリ部は、6月3日、黒木町で令和2年産シンテッポウユリの現地互評会を開きました。市場からの需要が高い旧盆出荷に向けて、高品質なシンテッポウユリ栽培で、生産者の所得増大を図ることが目的です。部員やJA職員、八女普及指導センター職員12人が参加しました。
互評会では、部員3人の園地を巡回。現在の生育状況を見ながら、肥培管理など梅雨期の栽培方法について申し合わせました。今後の気象状況が少雨で乾燥傾向の場合はかん水を行い、生育を促すことや、大雨が降った場合は病害虫に注意することを確認しました。
同部では、今年は15人が約166a作付けします。今年産は2月下旬から定植が始まり、7月上旬から早生系統の出荷が始まる見込みです。主要系統の「西尾エクセレント」は現在、抽苔(ちゅうだい)が始まっています。10月下旬まで約38万本を関東、関西、九州の市場に出荷する予定です。
シンテッポウユリは、平坦地から中山間地まで広く作付けできることから、水田の転作作物として人気があり、JAでも独自の支援事業などを通じて、栽培を推進しています。
JA担当職員は「適期収穫を心掛けることで、需要期に安定供給できるよう栽培管理に努めてほしい」と呼びかけていました。