日本一のタケノコ生産量を誇るJAたけのこ部会で、春の味覚タケノコの出荷が本格化しています。立花町のJA光友選果場には、連日平均約50~60tのタケノコが持ち込まれています。最盛期を迎える今後は、日量100tを超えることもあります。4月中旬まで2,000tを関東・関西の市場や福岡県内の加工業者に出荷する見込みです。
国内生産量の約15%を占める同部会は、原義博部会長を中心に、約500人が作付けします。令和2年産は、昨年夏場の潤沢な雨にも恵まれ順調に生育。部会全体でも表年で、収量・品質ともに昨年を上回ります。JA管内特有の赤土を生かした、砲弾型でボリューム感のある高品質なタケノコに仕上がっています。
同部会では、約5年周期での伐竹に取り組むことで、安定した生産量を確保しています。また、高齢者や女性生産者に配慮し、竹林内の道路整備の徹底や運搬車を導入し、省力的な栽培を推進しています。
販売面では、地域のイベントでの「孟宗汁」の試食販売や市場に出向いての店頭販売などを通して、八女産タケノコのPRに努めています。
JA担当職員は「八女産のタケノコは土壌に恵まれており、えぐみが少ないことで消費者から人気がある。今しか味わえない旬の味覚を味わってほしい」と話していました。