就農支援センター第5期生(左から室園桜さん、室園周作さん、豊福さん、田代さん、塚本さん、今村さん、川村さん)
JAは5月31日、JA自己改革の基本目標である「農業生産の拡大」に向けた事業の一環として優れた担い手の育成に取り組んでいるJA就農支援センターで、1年間の研修を終えた第4期生4人が退所式を迎えました。また、同日、就農に意欲を燃やす第5期研修生7人の入所式を開きました。第4期生、第5期生をはじめ、農家指導員を務めた茅島博敏さんやJA、行政などの関係者ら約40人が参加しました。
JA就農支援センターは新規就農希望者を対象に、農業・経営に関する技術や知識習得に向けた研修を行う施設として平成27年9月に開所。JA管内で就農を目指す新規就農希望者を受け入れ、農業実習や座学など1年間の栽培研修を実施し、優れた担い手の確保と地域農業基盤の維持発展に向けて取り組んでいます。
第4期卒業生はイチゴ生産者となる大月繁雄さんと大月直美さん、髙山建人さん、金谷栄作さんの4人。卒業生4人は、それぞれJA斡旋の遊休ハウス等を活用し、管内で就農しています。
卒業生の1人、髙山さんは「この1年間の研修でこれからの自分たちの営農を思い描く力を養うことができたと思う。研修で特に思い出深いのがJAふくおか八女農業振興課の皆さんが就業後にもかかわらず、みんな笑顔でビニール張りを手伝ってくださったことがありました。『農業は1人ではできない。仲間と助け合い、地域の中でやっていくものだ』ということ身を持って勉強させていただきました。今後、必ず生産が上手くいくという保証はありません。災害にあわないとも限りません。この1年間の研修を糧に茅島先生の教え子で就農支援センターの卒業生であることに誇りと自信を持って営農に励んでいきたい」と力強く話していました。
第5期生は、イチゴ生産者を目指す田代広樹さん、塚本康博さん、豊福一郎さん、室園周作さん、室園桜さんとトマト生産者を目指す今村達典さん、川村晃矢さんの7人です。
入所式では、1年間の研修カリキュラムなどの説明を行い、第5期生7人は、それぞれの意気込みを発表しました。
研修生の1人、豊福さんは「今年は研修生が例年の定員を超えて7人の研修生を受け入れていただいた。JAふくおか八女の皆さんの期待に応えられるように頑張りたい。私はおそらくこの中で年長だと思うので(55歳)『私のような年齢であっても就農できる」ということを示したい」と抱負を語っていました。
鵜木髙春JA組合長は「4期生の皆さんは1年間の研修を経て、しっかり成長してくれた。農業というものは、ここで学んだことだけでは難しい面もたくさんある。皆さんには困難にぶつかったときに力を貸してくれるJA営農指導員や茅島先生、部会員の仲間がついている。仲間たちとの協同精神を大切に、いろんな活動で八女地域の農業を盛り上げていってほしい。第5期生の皆さんは1年後、今それぞれが思い描いている営農の姿を実現できるよう研修に一生懸命励んでほしい」と激励しました。
就農支援センターでは、これまでに第1期生5人、第2期生5人、第3期生3人が卒業後、管内で就農しています。