福岡県内のイチゴ生産量の3分の1を占めるJAいちご部会で、イチゴ「博多あまおう」の花芽分化検鏡が進んでいます。検鏡では、花芽分化ステージを検査することで定植適期を生産者にアドバイスします。JA各集荷場に持ち込まれる苗は生産者ごとに分化状況が違うので、個別の対応・指導が求められます。
JAでは、早期作型から普通作型まで作型を分け、市場からの需要に応じた長期に渡る安定出荷を図っています。
上陽町のJA上陽野菜集荷場では、9月5日から21日まで検鏡が行われています。13日は、生産者10人が1人3株ずつ持ち込み、JA園芸指導課の担当職員が分化を確認しました。
早期作型は順調に分化が確認され、Ⅲ型は、12日以降からの定植が予想されます。普通作型は20日前後の定植が見込まれています。
同部会は、令和元年産は463人で約104haの作付けを予定します。定植後の栽培管理として、活着促進のための水管理や病害虫の防除対策の徹底を呼び掛けています。
今年の苗は、育苗期後半での天候不順が懸念されましたが、生産者の徹底した管理により、例年通りの充実した苗に仕上がっています。JA担当職員は「ここまで順調に分化が進んでいる。作型ごとに適期定植を指導し、イチゴの安定供給につなげていきたい」と話していました。