九州でも有数の生産量を誇るJAうめ部会で、令和元年産梅の1㎏当たりの販売単価が、過去5年で最高額の392円を記録しました。9月5日に開かれた同部会での総会、生産販売反省会で報告されました。
同部会では、今年産梅を、108人が38.5haに作付けしました。少雨で乾燥した天候などの影響で、集荷量は、約261㌧(前年比71%)と伸び悩みましたが、全国的な不作の影響もあり、小梅から大梅まで終始安定した販売が続きました。小梅「光陽」の単価は445円(前年比112%)、大梅「鶯宿」「玉英」「南高」(すべてL級以上)でも、前年を上回りました。また、取引するすべての市場でも単価が前年を上回るなど健闘しました。販売金額は、約1億200万円(前年比99%)でした。
今年5月1日に発表された新元号「令和」が、「万葉集」の梅花の歌に由来することもあり、部会としては「令和」にあやかった高単価での販売を期待する中での集荷スタートとなりました。生産活動では、防除暦説明会や、管理情報発信により、適期防除の徹底を図りました。また販売活動では、取引会議での園地巡回等で産地の状況を繋ぎ、商談による販売方法や販売時期などを検討してきました。
次年度の生産対策では、①安全安心対策②ヤニ果、陥没果など生理障害対策③適期防除による病害虫対策―などに取り組みます。
立花町で開かれた総会で、鵜木雪弘部会長は「異常気象が日常になっている近年、今まで以上に栽培管理の努力が必要。部会全体で、高品質な八女産梅の生産・販売に取り組んでいきたい」と話していました。