JAかんきつ部会は、6月14日と15日、令和元年産極早生ミカン「早味かん」の摘果講習会を開きました。開花以降の早期摘果で品質管理を徹底し、中玉で糖度の高い「早味かん」生産を図ることが目的。延べ70人が参加しました。
講習会は、立花町北山地区にあるミカン団地2か所で開きました。JA園芸指導課の担当職員が、摘果作業を実演しながら説明しました。7月上旬までに20葉に1果実、母枝20cmに先端1個の割合で摘果。着色が始まる9月上旬までに果実の大きさを55mm前後にすることなどを申し合わせました。また、ジベレリン処理後の着果状況や、シートマルチ・被覆・かん水のタイミングなどについても現地を巡回しながら確認しました。
福岡県の育成品種「早味かん」は、9月に糖度が12度を超えるものもあり、食味が良く市場からの評価が高いです。平成28年に90tだった出荷量は、平成30年には411tと大幅に伸びており、部会としても生産拡大に力を注いでいます。今年産は、S玉以上の果実生産で600t以上の生産を目指します。9月中旬に初出荷を迎える見込みです。
JA担当職員は「極小果の発生を減らして、市場や消費者のニーズに応える高品質な『早味かん』の安定供給に努めよう」と呼びかけていました。