JA管内の麦のほ場で5月15日、令和元年産二条大麦の収穫が一斉に始まりました。
品種は、穂数が多く多収の「はるしずく」です。JA管内での作付面積は、約600haとなっています。元年産は、11月に順調に播種が行われました。
冬場の気温が平年より高く推移し、春先からはゆっくりとした気温の上昇が見られ、極端な冷え込みも無かったことや適度な降雨に恵まれた中、生産者の徹底した栽培管理により順調に生育し、草丈・茎数ともに例年以上の仕上がりとなり、昨年より1週間ほど早い収穫となりました。網班病の発生も少なく、昨年以上の収量が見込まれています。収穫した麦は焼酎や味噌などの加工用として出荷されます。
JAでは、品質評価区分の1等Aランクを確保するため、種子更新率100%をはじめ、基本技術の励行や赤カビ病防除・排水対策の徹底、共同乾燥調製施設で効率的な荷受体制の確立など、より一層の高品質な麦生産を目指しています。
大麦の収穫は5月下旬までを予定しており、その後、小麦(品種=シロガネコムギ、ちくしW2号)の収穫が始まります。大麦・小麦合わせて出荷数量4,900tを見込んでいます。
JA担当職員は「排水対策など増収に向けた取り組みを強化し、安定した収量・品質の確保に努めていきたい」と話していました。