九州でも有数の生産量を誇るJAうめ部会で5月10日、令和元年産梅の出荷が始まりました。新元号「令和」が「万葉集」の梅花の歌に由来することもあり、部会の今年産にかける意気込みは強いです。JA同部会の鵜木雪弘部会長は「新元号の由来にあやかった高単価での販売に期待したい」と胸を膨らませています。
10日、JA立花中央選果場では小梅「光陽」を8・8t集荷しました。荷台いっぱいに梅を敷き詰めた軽トラックが選果場を行き交い、活気づいていました。同品種は5月いっぱいまで集荷が続き、最盛期では日量10tを超えます。以降は大梅「鶯宿」「玉英」「南高」と6月中旬まで続きます。福岡県内をはじめ、熊本・宮崎・鹿児島など九州の市場を中心に、出荷量270t、販売金額1億900万円を目指します。
今年産は、ここまで生育期の好天に恵まれ高品質に仕上がっています。選果場に持ち込んだ生産者も「少雨のおかけで病気や傷が少なく色付きも良い」と口をそろえています。
同部会は、今年産は107人が約39haに作付けします。収穫の時期を見計らいながら、適期防除に努めています。収穫では果実に傷がつかないよう丁寧に手作業で収穫します。
この日選果場に小梅を持ち込んだ鵜木同部会長は「小梅から大梅へ切れ目のないリレー出荷を心掛け、令和にかける高品質な梅を消費者まで届けたい」と話していました。