JAグリーンレイシ研究会は4月25日、黒木町で栽培講習会を開きました。5月20日前後から始まる収穫に向けて、定植後や受粉作業など、栽培時期に合わせた管理方法を共有し、高品質なグリーンレイシ出荷を目指します。黒木地区の生産者8人が参加しました。
講習会では、生産者の園地を視察して生育状況を確認。JA園芸指導課の担当職員と八女普及指導センター職員が、かん水や摘心、整枝・誘引、受粉などの方法や時期別の栽培管理について説明しました。
グリーンレイシは寒さに弱く光を好む作物であることから、17~28度の生育に適した温度管理に努めることや、肥料を強めにやり、日当たりの良い環境を保つことなどを確認しました。
また、定植後数日間は、活着を良くするために定期的にかん水をすることや、受粉作業では柱頭全てに花粉が行き渡るよう丁寧に手で作業することなどを申し合わせました。
同研究会は51人が約6ha作付け。うち黒木地区では11人が栽培します。夏場の収入確保や年間を通したハウスの有効活用につなげようと、イチゴやキウイフルーツ生産者も多いです。ハウス栽培では2月下旬から、露地栽培では4月上旬から定植が始まりました。開花後15日程度で収穫となり、9月下旬まで130tの出荷を見込みます。
今年産はここまで好天で気温が高く推移したため、霜害や低温障害も少なく順調に生育しています。JA担当職員は「現在は乾燥した気候が続いているので、水管理や温度管理を徹底して適期収穫を心掛けてほしい」と呼びかけていました。